転職、何から始める?元管理職が教える後悔しないための『最初の公式』と全ステップ

こんにちは。ChangeJobs:転職の道しるべの編集長、木原です。「今の仕事をこのまま続けていていいんだろうか・・・」もし今、あなたがそんな場所に立っているのならどうか安心してください。その感覚は、真剣に自分のキャリアと向き合おうとしている証拠です。かくいう私も、20年勤めた大手企業を辞める決断をする前は漠然とした不安の中で長い時間を過ごしました。

その不安の正体は、進むべき道がまだ見えていないからに他なりません。この記事を読み終える頃、あなたの心の中にある霧は晴れ「なるほど!まずはここから始めればいいんだ」という具体的で確かな一歩が見えているはずです。

20年のビジネス経験と採用担当者としての視点から、後悔しない転職のための『最初の公式』をここからお伝えします。

転職活動で9割の人が陥る「最初のワナ」

転職を決意したとき、多くの人がまずやってしまいがちな行動があります。それは、いきなり転職サイトを開いて膨大な数の求人情報を眺め始めることです。

気持ちはとてもよく分かります。どんな仕事があるのか?どんな会社が自分を求めてくれるのか?確かめたくなりますよね。しかし、これはコンパスを持たずに大海原へ漕ぎ出すようなもの。魅力的に見える船(求人)に次々と乗り換えようとしては、結局自分がどこへ向かいたいのか分からなくなり時間と気力だけを消耗してしまう極めて危険な『ワナ』なのです。

立派な家を建てるのに丁寧な基礎工事が欠かせないのと同じです。あなたのこれまでのキャリアという大切な家を建てるために、絶対に揺らいではいけない基礎工事。それこそ、「自分との対話」つまり自己分析に他なりません。

まずは全体像を知ろう。転職活動の流れという名の「地図」

本格的な準備に入る前に、まずは転職活動がどのような道のりなのか全体の地図を眺めてみましょう。ゴールまでの距離感が分かれば、無駄に焦る必要はなくなります。

厚生労働省の調査によれば、転職活動にかかる期間は平均して3ヶ月前後と言われていますが、これは人それぞれ。大切なのは、一つひとつのステップを丁寧に踏んでいくことです。

【転職活動の全5ステップ】

フェーズ1:自己分析とキャリアの棚卸し
ここで「自分は何を大切にし、何が得意でどこへ向かいたいのか」という旅の目的を明確にします。(この記事で、最も重点的に解説する部分です)


フェーズ2:求人探しと企業研究
やみくもに探すのではなく、自分だけの羅針盤に従って航路を決める段階です。


フェーズ3:書類作成と応募
あなたの魅力を伝えるためのいわばパスポート作りですね。


フェーズ4:面接
ここは試験ではなく、未来のパートナーとの対話の場です。


フェーズ5:内定、そして円満な退社
最高の形で、次のステージへ向かうための最終準備です。

こうして見ると、転職活動は暗闇の中を手探りで進むものではなく一つずつクリアしていくべきステップで成り立っていることが分かります。

怖くない自己分析の始め方:「2つの魔法の質問」

「自己分析」と聞くと、堅苦しく感じるかもしれませんね。複雑なフレームワークは、後でいい。まずは、あなたという人間の「物語」をあなた自身が優しく読み解いてあげる感覚で始めてみましょう。用意するのはノートとペンだけで十分です。

質問1:あなたの「楽しかった」瞬間は?(Willを見つける)

これまでの仕事で、あなたが『夢中になれた』『楽しかった』と感じた瞬間を大小問わず3つだけ思い出してみてください。

それは、大きなプロジェクトの成功のような輝かしい記憶でなくても構いません。「黙々とデータ入力をしている時間が好きだった」「後輩に仕事を教えて『ありがとう』と言われたのが嬉しかった」「お客さんの隠れたニーズを引き出してぴったりの提案ができた」そんな些細なことでいいのです。

なぜ、その時あなたは楽しかったのでしょうか。誰かの役に立てたから?自分の工夫が認められたから?難しい課題をクリアする達成感があったから?その理由を深く掘り下げていくと、あなたが仕事に求める『やりがい』や『価値観』(Will)という宝物の原石が見つかります。

あわせて読みたい:この「Will」をさらに深掘りするための専門的なフレームワークに興味がある方は、こちらの記事も参考にしてください。
【転職の軸の作り方】もう迷わない。キャリアのプロが教える「Will-Can-Must」自己分析

質問2:あなたの「つらかった」経験は?(リスクを知る)

次に、少し勇気を出して逆の質問をしてみましょう。これまでで『一番つらかった』と感じた仕事の経験を、1つだけ正直に振り返ってみてください。

何が、どうしてあなたの心を苦しめたのでしょうか。理不尽な評価制度だったのか、チームのコミュニケーション不足だったのか、それとも自分のスキルが全く活かせないと感じる業務内容だったのか。

この振り返りは、過去の傷をえぐるためではありません。これは、あなたが『これだけは避けたい』と心から願う環境や働き方を明確にするための極めて重要な作業です。次の職場で同じ失敗を繰り返さないための強力な『ワクチン』になります。この2つの問いにじっくり向き合うだけで、「どんな時に喜びを感じ、どんな状況を避けたいのか」というあなたのキャリアにおける大切な「軸」の輪郭が、自然と浮かび上がってくるはずです。

あなたの「武器」を見つけよう。キャリアの棚卸しという名の翻訳作業

自己分析で自分の価値観が見えてきたら、次は「キャリアの棚卸し」です。これは、あなたがこれまでの仕事で身につけてきた経験やスキルを、企業に伝わる『武器』(Can)という言葉に翻訳していく作業です。

ただ「法人営業を担当」と書くだけでなく、「どんな業界の、どんな課題を抱えた企業に対して、自社のどんなサービスをどのように提案し、結果としてどうなったのか」という一つの物語として書き出してみるのです。

そこには、課題を発見する力、解決策を考える力、相手に納得してもらうための交渉力といった様々なスキルが隠れています。「売上目標を120%達成した」といった具体的な数字があれば強力な武器になりますが、たとえ数字で表せないことであっても構いません。「業務フローを見直してチームの残業時間を月10時間削減した」「マニュアルを作成して新人の教育期間を2週間短縮した」といった経験も、再現性のある立派なスキルでありあなただけの強力な武器なのです。

まとめ:すべてはあなた「らしい一歩」のために

転職の第一歩は、華やかな求人情報を探すことではありません。静かな場所で自分自身と向き合い、その声に耳を澄ませるとても地道でだけれども最も価値のある時間です。

今日、この記事を読んで「少し、自分のことを考えてみようかな」と思えたのなら。それが、あなたの転職活動における何よりも確実で、力強いスタートです。

焦る必要はありません。迷ってもいいんです。この「転職の道しるべ」は、そんなあなたの「らしい一歩」をリアルな情報で支えるために立ち上げました。

自己分析で自分の輪郭が見えてきたら、次はいよいよ、その魅力を伝えるための「職務経歴書」という名の武器を磨き上げていくステップです。その準備も、私たちが全力でサポートしますので一緒に頑張りましょう!応援しています!

転職の始め方 よくある質問(Q&A)

Q.
まだ転職するか決めていない段階で、転職エージェントに相談してもいいのでしょうか?
A.
はい、もちろんです。優秀なエージェントは、無理に転職を勧めることはありません。「キャリアの壁打ち相手」として、あなたの現状の悩みやキャリアプランを相談するだけでも、非常に有益なアドバイスをもらえます。まずは情報収集の一環として、気軽に面談を申し込んでみるのが良いでしょう。
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Q.
働きながらの転職活動は、時間的に可能でしょうか?
A.
可能です。むしろ、安定した収入がある状態で活動できるため、焦らずに済むという大きなメリットがあります。転職エージェントをうまく活用すれば、面接の日程調整なども代行してくれるため、あなたの負担は大きく減ります。平日の夜や土日に面談を設定してくれるエージェントも多いですよ。
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Q.
今の会社に、転職活動をしていることがバレないか心配です・・・
A.
ご安心ください。転職エージェントやビズリーチのようなスカウトサービスでは、あなたの個人情報が許可なく企業に公開されることは絶対にありません。特定の企業をブロックする機能もあるため、今の会社に知られるリスクは極めて低いです。ただし、会社のPCで転職サイトを閲覧したり、SNSで転職活動を匂わせるような投稿をするのは、もちろん避けるべきです。
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田中 由紀

この記事の監修者

田中 由紀

キャリアコンサルタント

監修者コメント:編集長がおっしゃる通り、転職活動の成否は「自分を深く知ること」から始まります。キャリア理論においても、自己理解は一貫して最も重要な要素とされています。この記事で紹介されている問いに向き合うことであなたのキャリアのが必ず見つかるはずです。

木原 雄一

編集長 / 元・東証プライム企業 管理職

はじめまして、木原 雄一です。 「今の仕事、このままでいいのかな…」かつての私も、あなたと全く同じように悩んでいました。 東証プライム企業で20年。管理職も経験し、採用する側の立場も、部下を育てる立場も経験しました。傍から見れば恵まれた環境。でも、だからこそ見えてくる「組織のリアル」と「個人の幸せ」のズレがありました。 「本当にやりたいことは、ここじゃないかもしれない」 その気持ちに蓋をするのをやめ、2025年6月末に退職。私自身が大きなキャリアチェンジを経験した当事者として、そして20年間で数多くのキャリアを見てきた先輩として、このメディアを立ち上げました。 転職は、怖くて当たり前。でも、正しい知識があれば、それは「最高の未来を選ぶための冒険」に変わります。あなたの冒険の、信頼できる地図になれたら嬉しいです。

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