リモートワーク転職の『罠』|「楽そう」で選ぶと99%後悔する本当の向き不向き

こんにちは!ライターの中村大地です。僕は今、地元の自然に囲まれながらリモートワーク中心の毎日を送っています。満員電車とは無縁で、好きな時間に好きな場所で仕事ができる。数年前、東京のITベンチャーで消耗していた頃の自分に教えたらきっと信じられないでしょう。

しかし「リモートワーク=楽園」という風潮には、元当事者として強い違和感を覚えます。なぜなら、この働き方は人によっては『最高の環境』にもなれば、『最悪の孤独』にもなり得る諸刃の剣だからです。

この記事では、2023年に総務省が発表したデータも交えながら僕自身の実体験をもとにリモートワークのリアルな光と影、そしてあなたが後悔しないための具体的な『向き不向きセルフチェックリスト』を本音でお話しします。

結論:リモートワークで後悔しないための鉄則

時間がない方のためにまず結論からお伝えします。リモートワーク転職で後悔しないための鉄則は、以下の3つです。

1. 自分の『資質』を客観的に見極めること
2. 求人票の『リモート温度感』を正確に読み取ること
3. 『環境』と『ツール』に徹底的に自己投資すること

これらがなぜ重要なのかここから一つひとつ具体的に解説していきます。

データと実体験で見る、リモートワークの光と影

総務省の調査(令和5年版情報通信白書)によれば、テレワークを経験した人のうち約87%が「今後も継続したい」と回答しています。これは、多くの人にとってこの働き方が魅力的であることの何よりの証拠です。しかし、その裏側にある「影」の部分も私たちは直視しなければなりません。

メリット:生産性の向上と時間の創出

通勤時間がなくなることで生まれる『時間の余白』は、絶大です。私自身、毎日往復2時間の通勤がなくなりその時間を自己学習や家族との対話に充てられるようになりました。同調査でも、テレワークのメリットとして最も多く挙げられたのは「通勤・移動時間・負担の減少」でした。

デメリット:コミュニケーションの壁と孤独感

一方で、最大の課題は『コミュニケーション』です。オフィスでの何気ない雑談から生まれるアイデアや先輩への気軽な質問の機会は失われます。同調査でも「同僚や上司との気軽な相談・報告が困難」という課題が上位に挙げられており、計画的なコミュニケーション設計がなければ孤独感に苛まれます。

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【セルフ診断】あなたはリモートワークに向いているか?5つの質問

では、どのような人がこの働き方で輝けるのでしょうか。抽象的な精神論ではなく、具体的な行動レベルで5つの質問に「YES」か「NO」で答えてみてください。

□ 質問1:タスク管理ツール(Trello, Asana等)だけで自分の仕事を進められるか?

リモートワークでは、口頭での指示はほぼありません。テキストベースのタスク管理ツール上で、自ら課題を見つけ優先順位をつけ、黙々と作業を進める『自己完結能力』が絶対条件です。

□ 質問2:チャット(Slack, Teams等)での文章コミュニケーションは苦にならないか?

対面での1分の会話がチャットでは10分の文章作成になることもあります。自分の意図を正確にかつ簡潔に文章で伝えるスキルは、リモートワークにおける『第二の会話力』です。

□ 質問3:1日誰とも話さなくても、精神的に安定していられるか?

これは、資質の問題です。オフィスでの一体感や仲間との雑談に喜びを感じるタイプの人は、リモートワークの『孤独』が想像以上のストレスになる可能性があります。

□ 質問4:自宅に仕事に集中できる物理的な環境があるか?

家族がいるリビングや誘惑の多いベッドの横では高い生産性を維持するのは困難です。仕事専用のデスクや静かな空間を確保できるかという物理的な問題は、極めて重要です。

□ 質問5:自分から積極的に「雑談」を仕掛けられるか?

「待ち」の姿勢では、コミュニケーションは生まれません。チャットで意識的に雑談を振ったりオンラインで「5分だけ話せますか?」と声をかけたりする『能動的なコミュニケーション設計能力』がチームとの信頼関係を築く上で不可欠です。

求人票の「リモート可」その『温度感』を見抜け!

最近では、多くの企業が「リモートワーク可」と謳っています。しかし、その言葉の裏にある『温度感』は企業によって全く異なります。

『週5フルリモートOK』の会社もあれば『基本は出社で必要な時だけリモート可』という会社もあります。また、『入社後数ヶ月は、OJTのため必ず出社』というルールを設けている会社も多いです。面接の段階で「リモートワークで活躍されている社員の方はどのような働き方をされていますか?」と具体的な運用実態を必ず確認しましょう。

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最高の働き方はあなた自身の中にある

リモートワークは、素晴らしい働き方です。しかし、それは万能の解決策ではありません。大切なのは、流行りに流されるのではなくあなた自身が、どんな環境で、どんな風に働いている時に最もパフォーマンスを発揮できるのかを深く自己理解することです。

オフィスワークにもリモートワークにもそれぞれかけがえのない価値があります。あなたの価値観に合った、最高の働き方が見つかることを心から願っています。

リモートワーク転職のよくある質問(Q&A)

Q.
リモートワークだと昇進や評価で不利になりますか?
A.
一概には言えませんが、その可能性はゼロではありません。特に、上司とのコミュニケーションが密な人が評価されやすい旧来の体質の企業では、不利になることも考えられます。だからこそ、面接で「リモートワークで活躍されている方の評価制度について教えてください」と具体的な評価基準を確認することが非常に重要になります。
Q.
未経験からの転職でいきなりフルリモートは可能ですか?
A.
非常に難しいと考えるのが現実的です。多くの企業では、未経験者に対してまずは出社してOJT(オンザジョブトレーニング)で仕事の基本を覚えてもらうことを求めます。まずは「入社後数ヶ月は出社」といった条件を受け入れ、そこで信頼を勝ち取った上で、リモートワークへ移行していくというキャリアプランを描くのが良いでしょう。
Q.
リモートワークで生産性を上げるおすすめのツールはありますか?
A.
はい。チームでのタスク管理には『Trello』や『Asana』、時間を計測して集中力を高める『ポモドーロ・タイマー』のアプリ、そして、周囲の雑音を遮断してくれる『ノイズキャンセリング機能付きのヘッドセット』は私にとって三種の神器です。物理的な環境への自己投資は、リモートワークの成否を分ける極めて重要な要素ですよ。
木原 雄一

この記事の監修者

木原 雄一

編集長 / 元・東証プライム企業 管理職

監修者コメント:中村さんの体験談は、リモートワークの本質を的確に捉えていますね。管理職の視点から言わせていただくとリモートワークで評価されるのはまさに彼が言う『自律的に仕事を進められる人』です。姿が見えない分、私たちはその人の成果物とチャットでの報告・連絡・相談の質で、すべてを判断します。この働き方は、個人のプロフェッショナリズムがより一層問われるのです。

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