こんにちは。編集長の木原です。一生懸命考え、時間をかけて書き上げたエントリーシート(ES)。それなのになぜか書類選考を通過しない。「お祈りメール」が届くたびに「自分の何がダメなんだろう・・・」と、自信を失いかけてはいませんか。かくいう私も就活をしていた時はそうでした。あの時は何社ESを出しただろうか・・・
そんな私自身、人事に依頼されて日に多くのESに目を通していた時期があります。その経験から、あなたに一つ残酷な事実をお伝えしなければなりません。それは、ほとんどのESは最初の数行を読んだだけで『じっくり読むか、読み飛ばすか』を判断されているということです。
しかし、悲観することはありません。裏を返せばほんの少し『視点』を変えるだけであなたのESは、その他大勢の中から抜きん出て採用担当者の目に留まる『特別な一枚』に生まれ変わるのです。この記事では、そのための具体的な書き方を徹底的に解説します。是非とも最後まで読んでください。
大前提:ESは「ラブレター」ではなく「ビジネス文書」である
多くの就活生が陥る最大の過ちは、ESを企業への想いを綴る「ラブレター」のように書いてしまうことです。「御社の〇〇という理念に深く共感し・・・」といった言葉は残念ながら我々担当者の心には響きません。なぜなら、それはあなたの『感想ですよね』そしてあなたを採用する『理由』にはならないからです。
ESとは、あなたという『商品』を企業という『顧客』に売り込むための人生最初の『企画書』です。このビジネスの視点を持つことが全ての始まりです。
なぜ?あなたのESは読まれないのか?9割が陥る3つの罠
では、具体的に「読まれないES」にはどんな共通点があるのか。3つの典型的なパターンを見ていきましょう。
罠1:『結論』が分からない冒頭数行
採用担当者は、時間がありません。質問に対してまず『結論』から書く。これは、ビジネス文書の鉄則です。「私の強みは〇〇です。なぜなら・・・」というように、必ず最初に答えを提示してください。状況説明から長々と書き始めるESは、その時点で読む気を失わせてしまいます。
罠2:『固有名詞』がない誰でも書ける内容
「サークル活動でチームワークの大切さを学びました」一見、美しく聞こえます。しかし、これではあなたがどんな人間なのか全く伝わりません。どんなサークルで、どんな課題がありあなたが具体的にどう行動しその結果チームがどう変わったのか。あなただけの『固有名詞』と『ストーリー』を語ってください。
あわせて読みたい:この『固有名詞』を見つけるための具体的な方法をこちらの記事で詳しく解説しています。
【ガクチカがない君へ】元管理職が明かす、面接官が本当に知りたい『すごい経験』の正体
罠3:『貢献』の視点がない一方的な自己PR
「私は〇〇という強みを持っています」と語るだけではただの自慢話です。日常会話で、自慢ばかりする人について、あなたはどう思いますか?大切なのは、その強みを入社後にその会社で『どう活かしてどんな風に貢献できるのか』まで具体的に語ることです。そのためには、徹底的な企業研究が不可欠ですし、あなたの強みと企業の求める人物像の『接点』を見つけ出し、そこをアピールするのです!
通過率を劇的に上げる「読まれるES」の黄金法則
では、どうすれば「読まれるES」が書けるのか。それは、あなたの経験を以下の『STARメソッド』というフレームワークに当てはめて再構成することです。
『S (Situation):状況』 – どんな状況、どんな課題がありましたか?
『T (Target & Task):目標と役割』 – その中で、どんな目標を掲げ、あなたは何をすべきでしたか?
『A (Action):行動』 – 目標達成のために、具体的にどんな行動を起こしましたか?
『R (Result):結果』 – その行動の結果、どんな変化が生まれ、何を学びましたか?
この順番でエピソードを語るだけで、あなたの話は驚くほど論理的で説得力のあるものになります。これは、私が管理職をして時にも部下の報告書指導でも使っていた普遍的なフレームワークです。これらを意識してみると話が一段と分かりやすくなるので、是非とも取り入れてみてください。
ESはあなたという物語の予告編だ
ESが通らないのは、あなたに魅力がないからではありません。ただ、その魅力の『伝え方』を知らないだけなのです。
一枚の紙の上で、あなたという人間の面白さユニークさそして未来の可能性を存分に表現してください。ESは、面接という本編への最高の『予告編』です。採用担当者に「この物語の続きが見たい!」と思わせることができれば、あなたの勝ちなのです。頑張ってください。応援しています!
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書き方のコツは分かった。でも、本当にこれで通過するのか不安…。そんな時は、就活のプロに一度あなたのESを見てもらいましょう。『キャリセン就活エージェント』なら採用担当者のホンネを熟知したアドバイザーが、あなたのESを「読まれる一枚」に徹底的に添削してくれます。通過率を、ここで一気に引き上げましょう。
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エントリーシート(ES)のよくある質問(Q&A)
文字数制限が厳しい場合、どこを削ればいいですか?
素晴らしい質問ですね!文字数を削る際は、あなたの『行動』や『学び』といったあなたにしか書けない部分ではなく、一般的な『状況説明』の部分を徹底的に削ぎ落とすのが鉄則です。採用担当者は、あなたのアルバイト先の詳細よりもそこであなたがどう考え、どう行動したのかを知りたいのです。一文を短く、簡潔にすることも意識しましょう。
複数の企業にESを出す場合、内容は使い回してもいいのでしょうか?
自己PRやガクチカといったあなた自身の『経験』に関する部分は、もちろんベースを使い回して構いません。しかし、『志望動機』だけは絶対に使い回してはいけません。「なぜこの会社でなければならないのか」という問いに対する答えは、一社一社全く異なるはずです。その部分をどれだけ真剣に考え抜いたかが、あなたの本気度の証明になります。
Webテストで落ちてしまう場合、ESの内容は読まれていないのでしょうか?
はい、その可能性は非常に高いです。多くの大企業では、応募者が殺到するため、まずSPIなどのWebテストで一定の基準を満たした学生のESしか読まないという足切りを行っています。ESの内容に自信があるのに通らない場合は、Webテスト対策が不十分な可能性があります。書店で対策本を一冊購入し、繰り返し問題を解く練習をすることをお勧めします。私の主観で申し訳ないのですが、対策本で勉強すると意外と普段使わない部分が活性化されて頭の回転も速くなることが実感できるかもしれません。
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監修者コメント:編集長の言葉は、まさに採用現場のリアルそのものです。特に『STARメソッド』は私たちキャリアコンサルタントが自己分析を支援する際にも用いる、非常に強力なフレームワークです。このメソッドに沿って自身の経験を言語化するプロセスは、単なる書類作成に留まらず面接で自信を持って語るための最高の自己理解の時間にもなるのです。