こんにちは。編集長の木原です。素晴らしいスキルと経験を持っているにも関わらず、面接の場で本当に些細なことで評価を落としてしまう候補者を、私はこれまで何人も見てきました。その原因のほとんどが、基本的な『ビジネスマナー』の欠如でした。
「マナーなんて、堅苦しいだけだ」そう思う方もいるかもしれません。しかし、採用担当者にとって面接マナーとは、あなたの『人としての信頼性』や『仕事への誠実な姿勢』を測るための極めて重要な判断材料なのです。
この記事では、小手先のテクニックではありません。受付から退室、そして今や常識となったWeb面接まであなたの評価を最大限に高めるための本質的なマナーの全てを、私の経験から徹底的に解説します。
なぜ、これほどまでにマナーが重視されるのか?
面接官は、あなたを採用した後の姿を想像しています。「この人物を取引先の前に自信を持って出せるだろうか」「チームの中で他の社員と円滑にコミュニケーションを取れるだろうか」と。あなたの立ち居振る舞いの一つひとつが、その判断材料になっているのです。
優れた面接マナーとは、相手への『敬意』と『配慮』の表明に他なりません。それが自然にできる人は、「入社後も顧客や同僚に対して誠実な対応ができる、信頼に足る人物だ」という何よりの証明になるのです。
【フェーズ別】絶対に外してはいけない面接マナー
面接は、会場のビルに入った瞬間から始まっています。時系列に沿って、具体的なチェックポイントを見ていきましょう。
① 面接前:準備と到着
言うまでもありませんが、遅刻は論外です。かといって、早すぎる到着も相手の準備の都合を乱す可能性があります。理想は『約束の10分前』にビルの前に到着し身だしなみを整え『5分前』に受付を済ませることです。提出する書類はクリアファイルに挟み、すぐに取り出せるようにカバンの外ポケットなどに入れておきましょう。
② 受付から入室まで
受付では、大学名(新卒の場合)ではなく、氏名と面接の約束時間、担当者名をはっきりと伝えます。待合室では、スマートフォンをいじるのは絶対にやめましょう。背筋を伸ばし、静かに待つ姿勢そのものが評価されています。入室を促されたら、ドアを3回ノックし「どうぞ」という声が聞こえてから「失礼します」と言って入室します。
③ 面接中:姿勢と対話
着席を勧められたら、「失礼します」と一礼してから座ります。背もたれには寄りかからず背筋を伸ばし手は膝の上に軽く置きましょう。相手の目をしっかりと見て、ハキハキと話すこと。質問に対しては、結論から先に述べる『PREP法』を意識すると、論理的で分かりやすい印象を与えます。
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④ 退室
面接終了を告げられたら、「本日は、貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました」と座ったまま一礼します。立ち上がって椅子の横で再度一礼し、ドアの前まで進み面接官の方を向いて「失礼します」と最後の一礼。そして、静かにドアを閉めて退室します。最後の最後まで気を抜かないでください。
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【番外編】Web面接(オンライン面接)のマナー
今やWeb面接は当たり前になりました。対面とは違う特有のマナーがあります。
『背景』:生活感のある部屋が丸見えなのはNGです。無地の壁を背景にするか、バーチャル背景を設定しましょう。
『目線』:PCの画面ではなく、カメラのレンズを見て話すことを意識してください。これにより、相手と目が合っているように見えます。
『音声』:必ず事前にマイクテストを行い、クリアに聞こえるか確認しましょう。周囲の雑音が入らない、静かな環境を確保するのは絶対条件です。
『トラブル対応』:回線が途切れてしまった場合に備え、緊急連絡先を事前に確認しておくと落ち着いて対応できます。
マナーはあなたを守る鎧になる
面接という非日常の場で、緊張するのは当然です。しかし、マナーという「型」を身につけておけば余計な心配をせず話す内容に集中することができます。それは、あなたの心を守る頼もしい鎧になるのです。
この記事で解説した基本を徹底するだけで、あなたは他の多くの候補者から一歩も二歩もリードできるはずです。自信を持って、堂々と臨んでください。
面接マナーのよくある質問(Q&A)
面接時の服装はスーツ以外でも大丈夫でしょうか?「服装自由」と言われた場合、何を着ていけばいいですか?
企業からの指定がない限り、スーツ(リクルートスーツではない、落ち着いた色のビジネススーツ)を着用するのが最も安全です。「服装自由」や「私服でお越しください」と言われた場合は、企業の社風によりますがビジネスカジュアル(男性ならジャケットに襟付きのシャツ、女性ならブラウスにカーディガンなど)が無難でしょう。Tシャツやジーンズのようなラフすぎる服装は避けるべきです。
面接中に緊張してうまく話せません。何か対処法はありますか?
緊張するのは、あなたが真剣である証拠です。完璧に話そうとせずまずは「正直に伝える」ことを心がけてみてください。もし言葉に詰まったら「申し訳ありません、少し緊張しております。もう一度、考えをまとめさせていただけますか」と正直に伝えること、むしろ誠実な印象を与えることができます。また、ゆっくりといつもより少し低い声で話すことを意識するだけでも心は落ち着きますよ。
面接後のお礼メールは、送った方がいいのでしょうか?
お礼メールが選考の合否に直接影響することは稀ですが、送ることで丁寧な印象と改めて入社意欲の高さを示すことができます。送る場合は、面接当日中遅くとも翌日の午前中までには送りましょう。長文は不要です。面接の機会をいただいたことへの感謝と面接を通して感じた入社意欲を簡潔に伝えることが大切です。

監修者コメント:編集長の言葉は、私が日々転職者の方々に口を酸っぱくしてお伝えしていることそのものです。特に、緊張で頭が真っ白になってしまった時でもマナーという『型』が体に染み付いていれば、最低限の評価を維持することができます。この記事は、あなたの不安を自信に変えてくれる最高のお守りになるでしょう。